| 制作年 | 2025 |
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| カテゴリ | 個人 |
| クレジット | |
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この作品は、ぼくが弟のように思っている 5 歳の少年・ウミを、高知で数日間にわたって撮影した記録である。
血のつながりはない。でもウミが生まれる前、「子どもの名前にあなたと同じ漢字を使ってもいいか」と尋ねられたときから、ぼくの中でウミはもう弟のような存在になっていた。
再会は 4 年ぶりだった。ほとんど初対面に近い距離感から始まり、最初はウミにとってぼくは「知らない大人」にすぎなかったはずだ。けれど、ともに過ごす日々のうちに、兄であり、友達であり、観察者であり、同時に自分自身でもあるような境界のあいまいな関係に少しずつ変化していった。
ウミは、ぼくの身のまわりのなかで、もっとも速く変わっていく存在だ。
次に会うときには、きっと違う表情をしている。だからこそ「今」を、記憶ではなく写真を撮ることでとどめておきたかった。時の流れに埋もれてしまう前に、何度でも出会い直せるように。
17 年後、ウミが今のぼくと同じ年齢になったとき、この写真の中にいる「5 歳の自分」と出会って何を思うだろう。
そのとき、写真をならべながら、ふたりでゆっくりと話してみたい。
いまの写真も、これから増えていく写真も、きっとその日のためにある。